[参考文書 Jacques Bavard氏インスタグラムより]
Les vignes d’Auxey, plus réputées pour leur vins rouges, nous offrent quelques parcelles de Chardonnay, dont celle-ci des Clous, orientées plein sud sur ce magnifique coteau Est-Ouest dans la vallée située derrière celui de Puligny. La hauteur du vignoble, légèrement plus haute que sur la cote des grands terroirs, nous permet de lui conservé une grande fraicheur, de la tension et une finale précise, bien utile pour les plus beaux crustacés, à si méprendre avec de superbes appellations de la côté, acacias, réglisse et vanille sont les trames de ce petit bijou. instagram@jacquesbavardvins🔗
火打石の味がするワインがあるって聞いていて、火打石食べたことないから
どのようなものなのだろうと!
ワインの産地 Auxey-Duresses Les Clous
まず、Auxey-Duresses は、ブルゴーニュ地域圏コート=ドール県南部にある村の名前です。
自分が聞いた感じだとオーケィ・デュレスと聞こえました
カタカナの発音は、現地発音に合わせてほしいです
地図 (赤の点線)
他のワイン地域との位置関係 (wikipedia)
Auxey-DuressesにあるAuxey谷の地域は、
紀元前2世紀にバーガンディ(ブルゴーニュ)地方のワイン用のブドウが
初めて植えられた場所の一つです。
フランスとのAutunという名の都市の聖シンフォリアン(Saint-Synpfhorien)修道院の修道士が、696年にAuxey-le-Petitという場所に教会をたてたことがこの村が栄えるきっかけになりました。
意外と歴史があります
村に広大なブドウ畑を所有していたクリュニー修道院の修道士たちが、このAuxey-le-Petitにある教会を10世紀に再建したと伝えられています。
Les Clousというのは、Auxey-Duressesの村の中の地名です。
この地域のワイン造り手のJacques Bavard氏は、この地域Les Clousをこのように言っています。
Les Clousは、ピュリニィ・モンラッシェよりも北にあり、
谷の壮大な東西に広がる斜面に南向きに位置しています。
畑は、偉大なテロワールである丘の中腹よりもわずかに高いところに位置しています。
Auxey-Duresses Les Clousのワインの特徴
Auxey-Duressesの土壌は、泥灰土と石灰岩の基盤層で構成されています。
Les Clousになると、標高が比較的高めになるため、味に以下の特徴があるとBavard氏は言います。
素晴らしいフレッシュ感を保ちつつ、凛とした味わいや香りがあり、そして味の余韻のキレが良い(precise finish)。
ほとんどすべての貝によく合う味で、Les Clousの側面にある、より良いとされるアペラシオンと間違えるような美味しさ。
アカシア(はちみつ)、リコリスの花、そしてバニラが、このワインという宝石の枠組みです。
フレッシュアーモンドやリンゴの香り、火打石も感じます。
側面のアペラシオンの名前を言わないのは、みなさんご存じだからですかね
どこだろう。ムルソーかな
フレッシュ感が保たれること、つまり必要な酸味は、ワインの長期熟成過程で重要な要素です。
例えばエノテカではAuxey-Duresses Les Clousのワインについて以下のように述べています。
レモンやグレープフルーツ、リンゴなどのアロマに、アーモンドや火打石などのニュアンスが香り立ちます。
口に含むとピュアな果実味が広がり、綺麗な酸味が口内を満たす優美な味わい。
熟成によって豊満なスタイルへと変化していく様をお愉しみいただけます。
10年前のを飲んだことがありますが、確かにもっと未来に飲んでもよさそうでした
火打石(Flint:フリント)の味わいがするワインとは
白ワインの火打石の味とは
カカオ、タバコ、コーヒーなど、焙煎やグリルから発生する香りの一種のこと
味の主成分とされるのは”ケイ酸塩”
基本的に、les Sancerre, les Pouilly-sur-Loire, les Chablis, les Pouilly en Bourgogne…といった地域のワインの「火打石の味」とは、17世紀に発明された、先端に火打石が付いたバネ付きハンマー発祥です。引き金を引くと、ハンマーは火打石を洗面器の上にある鉄製打撃板に打ちつけ、火花を噴出し、二つの火打石をこすると独特の匂いがするのです。
火打石とは、非常に硬い珪質石(砂岩のようなもの)で、ケイ酸塩鉱物の例には、石英、雲母、角閃石、などがあります。
石ですので、シュナンやソーヴィニヨンの産地であるロワール渓谷で多く産出されます。
火打ち石は、熱を蓄え、太陽光を反射する能力によって、ブドウの生育を促します。
そして、火打石(質の土壌)は時と場合によって、その非常に特別な香りのブーケをワインに伝えます。
特にロワール地方のトゥーレーヌの多くの畑では、第三紀(sénoniennes au cours)の地層が変化してできた火打ち石質の粘土(Perruchesとも呼ばれる)からなる土壌が見られます。
(余談)ワインの造り手、ネゴシアンのJacques Bavard氏
ここはそのうち訪問したいネゴシアンです
Jacques Bavard氏の父方の祖父は、1970年代半ばまで、地域のワインづくりをリードするワインの造り手でした。
そのためBavard氏の心には、Chevalierや Bâtardといった、偉大なワイン造りの教訓が根付いています。
Jacques Bavard氏の初めてのヴィンテージは2005年でした。
Bavard氏はネゴシアンではありますが、こだわりをもったワイン造りを行っています。
Bavard氏は3月からブドウの区画を監視し、平均して3週間ごとに、ワイン生産者と同じようにブドウの成長を観察します。
白ワイン用のブドウはフレッシュさとミネラルを重視した収穫を行います。
そして、赤ワイン用のブドウはキレとストラクチャーを保つため、過不足のない、最適な熟成を見極めます。
Bavard氏は、区画をまたいだブドウのブレンドは行わず、また、(区画毎の)ブドウの購入量は最大でも10pièces(樽?)までです。
Jacques Bavard氏の収穫とワイン醸造に関するこだわり
収穫のすべての段階、畑での選別、ワイナリーへの到着時に細心の注意を払い、非の打ち所のない品質と健康なブドウを確保します。
- 手作業による収穫
- 最適な収穫日の選択(各区画の成熟度を確認)。
- 空気圧を使用した、優しいプレス
- 空調のきいたワイナリーで、発酵を行う前に、プレスした果汁を静置し、固形物を沈殿させる。
(Débourbage) - アルコール発酵の前に、ブルゴーニュの「pièces(オーク樽)*」に重力で移し、12ヶ月間熟成
*樽材について、産地(Allier 産オーク材)、樽の容量、製造者の選択には細心の注意を払う - 白ワインは、場合によってはSur Lie*はするが、Bâtonnage**はしない。
*発酵後の果汁を、そのまま澱の上で熟成させること。酵母由来の風味や旨みを与えることが期待される。
**樽やステンレスタンクの中で熟成中のワインをかき混ぜる作業のこと。Sur Lieの効果を高めると期待される。 - ワインの瓶詰は、ドメーヌ(造った場所)で、中性ガスを使用して行う。
- コルクには最新の注意が支払われる。
de qualité supérieure et de longueur de 49 lignes
熟成期間
- 12か月間、オーク樽での熟成
ほとんどの場合、350Lの樽を使用。10%が新しい樽、それ以外は1-2年使用にとどまる樽を使う。
- 4-6か月、ステンレスタンクで熟成
ワインのすべての魅力*を引き出すために、ステンレスタンクも使用する。
*魅力:テンション、precision、アロマの構造、余韻の長さ - 粘土を使用して清澄化
タンパク質など、味に悪影響を及ぼす要素を取り除く。
アロマのポテンシャルをすべて引き出す。 - ✖濾過は、なし
- 低温で、10-12日間maceration*を行う
*ブドウの果汁と、皮、種、場合によっては(枝)を一緒に発酵させること
- 12か月間、オーク樽での熟成
ほとんどの場合、228Lの樽を使用。10%が新しい樽、それ以外は1-2年使用にとどまる樽を使う。
- ✖清澄化は、なし
- ✖濾過は、なし