ご存じのようにチョコレートは、カカオの産地によって味が全く違います。
とはいえ、チョコレートの味の違いは繊細であるため、比較をすることで明確になるものの、個人の好みや感じ方は人それぞれです。
そこで、好みを把握するために、原産地別10種類のチョコレートの味比べをしてみました。
François Pralus, maître chocolatier | Pralus🔗
こちらの75%チョコレートは、パリの数多あるショコラティエ中でも
”sophisticated”*ですからな。
* 洗練された、都会的な、極めて複雑な,精巧な
カカオ成分 > 砂糖のチョコレート、意外と日本では少ないですよね
なお、この記事は、チョコレートのお店の宣伝を目的とするものではありません
目的
- 素人なりに、好きなチョコレートの味に接する機会を増やすために、好みを把握する
対象と方法
対象
原産地別の75%チョコレート10種類。
フランス語が一番情報量が多かったため、必要な箇所だけ訳しています。
Napolitans of the Tropics, 10 vintages (200g)🔗
Les dix crus de la Pyramide des Tropiques en tablettes de 5 grammes :
カカオ産地別、一つ5gのチョコレートバー
Papouasie, Indonésie, Sao Tomé, Trinidad, Venezuela,
Tanzanie, Ghana, Madagascar, Colombie, Equateur.
パプアニューギニア、インドネシア、サントメ、トリニダード、ベネズエラ、
タンザニア、ガーナ、マダガスカル、コロンビア、エクアドル
François Pralus a sélectionné les meilleures fèves du monde et vous invite à un voyage sur les terres des planteurs de cacao, à la découverte de saveurs inattendues et parfois surprenantes.
Pralusは世界で最も素晴らしいカカオ豆を選別しました。
そして、貴方をカカオ農園の(五感の)旅へと誘います。
そこではきっと、想像できない、あるいは驚きのフレーバーに出会えるでしょう。
Dans cet ensemble de tablettes colorées, abandonnez vos sens aux subtilités chocolatées des fèves de cacao et embarquez pour la Papouasie, l’Indonésie, les îles de Sao Tomé ou Trinidad, le Venezuela, la Tanzanie, le Ghana, Madagascar, la Colombie, et l’Equateur.
Partez à la découverte des subtilités du chocolat, des fèves de cacao et de leurs origines.
どうか、チョコレート、カカオ豆、オリジン(原産地)の微妙な違いを見つけてください。
Chacune des tablettes est enveloppée dans un emballage de couleur correspondant à un pays producteur. Dès l’ouverture, vous en remarquerez les différences: la couleur plus ou moins foncée de la tablette, des parfums fruités, boisés, fumés…
:包み紙を開けると、色がより濃かったり薄かったり。
香りはフルーティ、ウッディ、スモーキー…
Autant d’arômes qui se développeront à la dégustation, que vous pourrez accompagner du livret consacré aux crus de chocolat proposés par la Maison Pralus.
Une expérience et un voyage des sens sur les meilleures plantations de cacao au monde.
フランス人の紹介文章お上手ですよね
老生と同様、口から先に生まれてきていますからな。
方法
- 1枚5g、すべて紙に包まれた状態の10種類の産地別のチョコレートを1/4に割った。
- 1/4のかけらを1種類ずつ、1つ食べるごとに白湯で舌を洗い、計10種類試食した。
- 1つ食べるごとに、包み紙に味の感想を記載した。
- 10種類を1周した後、包み紙の裏面に記載してあるTasteを確認した。
- メモとTasteに大きく差があるなど、判断できなかった場合、さらに1/4を試食した。
- 味の好みを判断した。
結果:それぞれの味わいと個人の好み
好みだったもの
英文は、包み紙に記載があった内容です。
COLONBIE: powerful nose, good aromatic balance, coffee, buttered milk caramel, slightly astringent after taste
風味が、力強すぎないところが良かったです
TRINIDAD:persistent aroma, spicies grilled smoked dried herbs, mild tabacco
バランスの中にスパイシーさがあったのが、決め手かなと
VENEZUELA:まろやか。甘味と香り。powerful and heady nose, aromas of burnt butter and liquorice, bitter, persistent on the palate
powerful and heady nose とあるのに何故まろやかに感じたかは、おそらく、”やいたバターの風味”ではないかと思ってます
Sao Tomé &Principe : fresh nose, fruity, spicy, slightly acid, intense aroma, long on the palate
この辺りから、このみの傾向がわかってきます
好みからは外れたもの (勿論美味しい)
MADAGASCAR : fresh nose, slightly minty and fruity, delicate, acidic on the finish
後味の酸が爽やかなんですよね
TANZANIE : spicy, woody, floral long on the finish
ここでいうベリーは、酸っぱいイチゴやラズベリーです
後味の華やかさがよりベリーっぽさを引き立てる感じ
EQUATEUR:powerful nose, fruity, dried figs and preserved citrus fruit, full on the palate, bitter and slightly acidic
味覚と説明がしっくり来たチョコレートでした。
・タンニンっぽさ → ドライイチジク など
PAPOUASI : Persistent, aroma, cocoa, fruity, slightly acid
スモーキーで、カカオ感強いです。甘いもの苦手な人におすすめかも!
INDONESIE: fresh and subtle, woody aroma with wild mushrooms, slightly acid and long on the palate.
タイヤは、別に悪い表現ではありません!
例えば、南アフリカのワインも「焦げたタイヤの香り」とか言うみたいです
GHANA:spicy, deep cocoa notes, long lasting aromas.
ここでいう薬は、漢方とかハーブ系の薬です
結論:個人的な意見に基づく好みの判断
色が薄いとか濃いとかはうっかり見そびれました!
次なる目標は、それぞれの原産地のカカオ農園の特徴を調べることです。